克山病 こくざんびょう
「克山病 こくざんびょう」
克山病は、中国の北東部から南西部にかけてみられる、心筋症を主とする疾患のことをいいます。1935年に黒竜江省克山県で多発したため、この名称がつきました。ケシャン病とも呼ばれています。以前は死亡率の高い原因不明の奇病とされてきましたが、現在では、セレン欠乏を主とする栄養障害が原因で発症すると考えられています。この地域では土地や水に含まれるセレンの含有量が少なく、食糧を自給自足しているため栄養成分が偏りやすいことからセレン欠乏を招いたと考えられています。
セレンは過酸化脂質を分解する酵素のグルタチオン・ペルオキシダーゼにも含まれる必須の微量元素です。最近になって日本でも厚生省がセレンの栄養所要量が定められました。
セレンが欠乏すると心筋障害の発病に関係すると考えられるリボ核酸(RNA)に変化することが認められています。
栄養の欠乏が遺伝子の構造を変化させているという驚くべき報告であり、克山病もセレン欠乏にウイルス感染が加わって発病したものと推測されます。[エイズウイルス][肝炎ウイルス][インフルエンザウイルス]などでも同様な現象が起これば重大な問題となります。
予防方法としてはセレン欠乏で起こる病気ですので、セレンを摂取することが病気予防になります。


